近年、梅雨時期の集中豪雨から河川環境が悪化して魚の居着きにくい渓流が目立ちます。今回訪れた渓流も数年前の大雨で土砂が流出し魚影の薄い川となりました。
そんな渓流で数年ぶりに魚の姿をなんとか確認したいと思い、期待を込めながら歩いてみました。
午前9時、実釣開始です。全体的にシャローで土砂崩落の跡でしょうか白い岩肌が目立ちます。シャローエリアを攻めるので56mmのシンキングミノーから始めます。
水温はこの時期としてはやや高めの5℃、晴天でコンディションは悪くないと思われます。
水温から考えると流れに積極的に入っている魚は極めて少ないと思いますので、岩のえぐれに流れ込む反転流を狙ってルアーを差し込み、アップストリームの釣りですがリトリーブはあまりせずロッド操作だけで誘い、間隔の広いトゥイッチでラインスラックを利用してルアーをダートさせ下流方向に頭を向けている魚を狙います。
実釣開始から2時間、魚からの反応はありません。水温が上がるタイミング、ひらきに出ている魚が居ても良さそうですが魚影を感じません。
実釣開始から4時間、徐々に川辺の岩肌に苔が付くようになってきました。若干水深が出てきてボトム付近を探るため50mmのフラットサイドシンキングミノーに交換。その辺りから徐々に魚影が確認できるようになって、今回のファーストフィッシュ、20センチほどのイワナが喰って来ました。その後、徐々に釣れ始めて30センチ弱の良型イワナからも反応があって良い雰囲気になってきました。
厳しい環境の中でも懸命に生命をつなぎ、生きる、最高に美しい魚に出会えました。
撮影後優しくリリース、その後少し遡行して退渓しました。
大雨による土砂流出後、全体的に魚影は薄くなっていましたが徐々に回復している気配を感じました。数年後、また訪れてみたいと思います。その時、また良い魚が育ってくれていたら嬉しく思います。
水温:5度
気温:2~10度
木曽川水系を探索
釣果:イワナ10尾 アマゴ1尾
Rod : テンリュウ レイズ スペクトラ RZS51LL
Reel : シマノ 19ヴァンキッシュ C2500SHG
Lure : ジップベイツ リッジ56S リッジフラット50S
Line : デュエル アーマードF+Pro ロックフィッシュ 0.6号
Leader :クレハ シーガー グランドマックス 1.5号
Hook : オーナーばり カルティバ SBL-55M #6